昨日、日帰り温泉に行ってきた。
休憩所にマンガが置いてあったので、カイジを読んた。
久しぶりに読んだら、人生の学びが多く、ゲオで借りたので、学びがあった部分を記録に残す。
Contents
- 1 賭博黙示録カイジ
- 1.1 第1巻第1話:「保証人」
- 1.2 第1巻第2話:「早くしないと他の人に決まってしまう」
- 1.3 第1巻第6話:「世間はとどのつまり肝心なことに答えない」
- 1.4 第1巻第7話:「カイジに近寄る船井」
- 1.5 第2巻第6話:「仕手」
- 1.6 第3巻第32話:「立場によって金を払うか貰うか変わる」
- 1.7 第3巻第33話:「勝たなきゃ誰かの養分」
- 1.8 第4巻第41話:「再登場の船井によるイカサマ」
- 1.9 第5巻第50話:「利しかない」
- 1.10 第5巻第55話:「プラス1千万という大金」
- 1.11 第6巻第60話:「人は人を助けない。結局自分のために使う。」
- 1.12 第6巻第64話:「押さなきゃ押される」
- 1.13 第6巻第66話:「オレは押さない」
- 1.14 第6巻第68話:「もう少しで2着はいけた。もし押せれば。」
- 1.15 第6巻第69話:「金は出す。が、時間と場所はまだ指定していない。」
- 1.16 第6巻第70話:「金は命より重いんだっ。」
- 1.17 第7巻第71話:「想像してみろ。レールの上を歩く男の人生を。」
- 1.18 第7巻第73話:「世間はおまえらの母親ではない。おまえらはとっくにタイムオーバー。チャンスは去った」
- 1.19 第7巻第73話:「セーフティという名の悦楽。安全であることの愉悦。」
- 1.20 第7巻第80話:「金なんかいらない。生きたい。」
- 1.21 第7巻第81話:「ギブアップ?真剣勝負にそんなもんあるか。」
- 1.22 第7巻第81話:「30になろうと40になろうと奴らは言い続ける。人生の本番はまだ先だと。」
- 1.23 第8巻第83話:「オレは敗れた。本当に無駄な一生だった。」
- 1.24 第8巻第94話:「わしは生涯人を助けぬ。そうハッキリきめておる。」
- 1.25 第9巻第98話:「人を見抜く能力が勝敗を分けるっ」
- 1.26 第9巻第102話:「ひくべきところはひくがつわものだ」
- 1.27 第10巻第109話:「自力で辿り着いたアイディアは本人にとって特別。疑い続けることがギャンブルで最も必要なのに。」
- 1.28 第10巻第100話:「告白しているんだ。口に出さねど体中で。」
- 1.29 第10巻第113話:「見抜けるということを闘いの最中に言ってはいけないんだ。」
- 1.30 第10巻第116話:「目か耳。どっちだと言われればそりゃあ耳。」
- 1.31 第10巻第117話:「勝つために生きなくてどうするっ」
- 1.32 第11巻第124話:「大詰めで弱い人間は信用できぬっ」
- 1.33 第11巻第126話:「命はもっと粗末に扱うべきなのだっ」
- 1.34 第12巻第134話:「驕るさっ。優秀だから。」
- 1.35 第12巻第143話:「引き際を見極めることも大事」
- 1.36 第12巻第143話:「約束など破ればよい。反故、反故。」
- 1.37 第13巻第145話:「勝つことは偶然じゃない」
- 1.38 第13巻第156話:「そんな肚だから、たかだか億の金も掴めんのだ」
賭博黙示録カイジ
第1巻第1話:「保証人」
あらすじ
カイジは、後輩の古畑の借金30万円の保証人になっていて、古畑がドロン。
金利が月利20%で14ヶ月目で385万になっていた。
実は、古畑と金貸しはグルで、カイジははめられていた。
教訓1
保証人にはならないこと。
教訓2
カイジは、債権回収の遠藤に、「公務員の姉や母にまで影響が及ぶ」とおどされるが、絶対に払ってはいけない。破産という手もある。後の話で、カイジがギャンブルの借金をかかえてしまい破産はできないと言われてしまうが、この段階では破産もできるはず。
第1巻第2話:「早くしないと他の人に決まってしまう」
あらすじ
カイジにギャンブル船にのることを勧めている遠藤は、「残り2つ」と言う。
カイジが決めかねていると、電話がかかってきて、「席は売り切れ」に。
カイジが「乗りたい」と言うと、遠藤が電話をして、「なんとか1席確保した」と言う。
遠藤曰く、「これは不動産屋の常套手段」。
教訓1
「残りが少ないです」というのは、売り手側のテクニック。
残りが少ないと言うことで、希少価値があるように感じさせる。
「限定○個」「先着○名」などの文言には要注意。
特に、高額商品の場合は要注意。
重要なものほど、時間をかけて検討すべき。
その場で決めなくても、他にもっと安くて同じものが、大抵はある。
第1巻第6話:「世間はとどのつまり肝心なことに答えない」
あらすじ
キャンブル船に乗ったカイジは地位の高そうな利根川からギャンブルのルール説明を受ける。
ルール説明は、じゃんけんと星についてのみ。それ以外の質問は受け付けない。
カイジら債務者から「質問させろ」との抗議にたいし、利根川は上記の「世間はとどのつまり感じなことに答えない。大蔵省、厚労省、銀行しかり。個人でも同じこと。」
教訓1
表向きのルールだけではなく、世の中・業界内・会社内・会社間・個人間などの、裏ルールを知る必要がある。
裏ルールで運用されているのに、表ルールで抗議しても、形式的には相手にされるが、実質的には相手にされない。
教訓2
自分が使っている裏ルールを言う必要はない。
世の中に出すのは表ルールでよい。
第1巻第7話:「カイジに近寄る船井」
あらすじ
ルール説明後、利根川が去り、債務者たちが愕然としている中、船井が「カイジさん」と話しかける。
船井はカイジに限定ジャンケンの必勝法を教え、2人で勝ち抜けることを提案するが、最後に船井が裏切り、カイジは星を3つから1つに減らし、ピンチに陥る。
教訓1
他人が自分に近づいてくる時には、その他人に何かメリットがある。
人はメリットがないことはしない。
教訓2
「カイジさん」などと名前を覚えていて呼ばれると、人は親近感を感じる。
相手の名前を覚えること、呼ぶことも、懐にはいるテクニック。
このテクニックに騙されてはいけない。逆に、テクニックを上手く使うべき。
教訓3
人は裏切る可能性がある。
ましてや他人は裏切る可能性が高い。
世の中、騙された方が負け。
第2巻第6話:「仕手」
あらすじ
限定ジャンケンでグーを買い占めたカイジは、これを株式市場で株価操作をする仕手と例える。
教訓1
実際の株式市場で仕手による株価操作は存在する。
株式売買を行う場合は、日々の株価を確認し、仕手の可能性を考慮する必要がある。
逆に、仕手を見抜けば、利益を得たり、損を防ぐことができる。
教訓2
限定ジャンケンでは、残りのグーチョキパーのカード数が電光掲示板に表示される。
グーを買い占めたカイジ達だけが、実際に流通しているカードで、グーだけが少ないことを知っている。
この情報の非対称性により、カイジ達は、電光掲示板の情報のみを見ている債務者と比べて優位になっている。
(ただし、この後の展開で、他のグループがパーを買い占めていて、パー買い占めグループがカイジ達グー買い占めグループの存在に気づき、カイジ達は窮地に陥る。)
第3巻第32話:「立場によって金を払うか貰うか変わる」
あらすじ
パー買い占めグループから星3つを奪ったカイジは、パー買い占めグループが分裂したのを見て、パー買い占めを計画する。
まず、パー買い占めグループ3人のうち2人には、100万円ずつ払ってパー20枚ゲット。
パー買い占めグループのリーダーからは、200万円貰って、パーをゲット。
結果的に、1円も払わずにパーを大量にゲットした。
教訓1
モノの価値は状況によって変わる。
カイジは、結束した状態のパー買い占めグループからは、パーを買い占めることはできなかった。
しかし、パー買い占めグループのリーダーを孤立させ、あいこでカード消費できなくすることによって、リーダーは、200万円をカイジに払ってでも、パーを引き取ってもらう価値ができた。
現実世界でも、同じモノが、場所・時間・持っている人によって、価値が異なることはある。そして、異なる状況を意図的に作り出せば、利益を得られる。
不用品買取業者は、売れるものをお金を貰って引き取って、それを売ってさらにお金を得ている。
第3巻第33話:「勝たなきゃ誰かの養分」
あらすじ
グーとパーを買い占めたカイジは、過去の人生を振り返り、こう言う。
「人は生まれて死ぬのが当たり前。」
「勝たなきゃ生きてる間が悲惨なのが当たり前。」
「勝たなきゃ誰かの養分。それはギャンブル船の中も外も変わらない。」
教訓1
資本主義社会はお金の奪い合い。
お金の奪い合いに勝つことを真剣に考えないと悲惨な人生になる。
とどのつまり、お金を稼げなければ、誰にも相手にされない。
第4巻第41話:「再登場の船井によるイカサマ」
あらすじ
グーとパーを買い占めて有利になったとみえたカイジ達だが、再び登場した船井によって、カードを再シャッフルすることに。
船井は過去にギャンブル船に乗った経験があり、マジシャンの練習をして、カードを都合よく配布していた。
船井の思い通りの展開に事が進んだが、船井の失言と、船井のシャッフル時の所作を見逃さなかったカイジによって、イカサマがバレる。
教訓1
資本主義社会において、企業は儲けのカラクリ(合法的なイカサマ)によって、相手から金を奪っている。
相手の儲けのカラクリを見抜くこと、相手がわからないような儲けのカラクリを作ることが、資本主義社会で生き抜く上では重要。
大企業ほど、儲けのカラクリ(合法的なイカサマ)を作って、多くの人から金を奪っている。
第5巻第50話:「利しかない」
限定ジャンケンでカードが余ってしまったカイジは、復活する計画のもと、星と金を古畑と安藤に託し、別室へと入れられる。
別室では、カイジ同様、復活する計画の岡林がいた。
岡林曰く、「この船では人間関係とか絆とか信頼はない。あるのは利のみ。」
この後、51話で、カイジは金に目がくらんだ安藤に裏切られ、さらには安藤に影響された古畑にも裏切られる。
(カイジが古畑・安藤に裏切られるのは2回目。)
教訓1
利しかないのは、現実世界でも同じこと。
他人を信用しては行けない。
絶対に自分は損をしないという状況を作って生きていくべき。
第5巻第55話:「プラス1千万という大金」
あらすじ
なんとか別室から抜け出し1千万の金を手にしたカイジだが、その金で別室にいた石田を助けてしまう。1千万あれば人生を変えるキッカケになったかもしれないとカイジは後悔する。
教訓1
1千万円はうまくやれば、投資や起業で利益を得られる金額。100万円とはわけが違う。
もし1千万円を得られるチャンスがあったら、絶対に逃してはならない。
1千万円を得たら、絶対に無駄遣いしてはいけない。
教訓2
時給1000円で10時間働いて1万円。
1000日働いて1000万円。
つまり、時給1000円だと、3年弱毎日10時間働いて、やっと1000万円。
1000万円は、それほどの価値なのだ。
第6巻第60話:「人は人を助けない。結局自分のために使う。」
あらすじ
千葉新都心に連れて行かれたカイジ。高層ビル間の棒を最初に歩いたら2000万円というギャンブル。建物の中からは観客が見ていて賭けをしている。そんな中、カイジは思う。「結局、人は人を助けない」「自分を救うのは自分しかいない」と。
教訓1
できるだけ早くこのことに気付こう。
できれば小学校高学年。小4で、世の中競争だってことに、なんとなく気付けるはず。
遅くても25歳だ。25歳で気づけば30歳まで5年ある。結婚したり家庭を持てる可能性も残る。
40を過ぎてこのことに気づくと毎朝起きて後悔する日々になる。
第6巻第64話:「押さなきゃ押される」
あらすじ
高所棒歩きゲームは、前の人を押すか、後ろの人に押されるか、のゲームだとカイジは気づく。そして、それは受験、就職、出世など、人生も同じだと。
教訓1
とにかく人生に勝て。受験に合格し、就職して、出世しろ。
勝たないということは、誰かに負けるということ。
敗者は勝者の奴隷だ。
第6巻第66話:「オレは押さない」
あらすじ
高所棒歩きゲームで前の人を押せないカイジ。
教訓1
競争から降りるという選択肢もある。
勝者にも敗者にもならない。自分なりの価値観を持てればそれもよい。
社会主義・共産主義的考え方。
この考え方ができた方が幸せになれる。
第6巻第68話:「もう少しで2着はいけた。もし押せれば。」
あらすじ
結局、押せなかったカイジ。1位はコンビニで働いていた佐原。2位は限定ジャンケンで助けた石田に。
教訓1
資本主義社会で勝ちたいなら、人から金を奪わなければいけない。
情けは無用。
小学生の時、ビンゴゲームを最初にクリアしてゲームボーイをゲットするチャンスがあったが、変にカッコつけて他のものを選んでしまった。
変なカッコつけ、優しさみたいなものがあると、勝てない。
第6巻第69話:「金は出す。が、時間と場所はまだ指定していない。」
あらすじ
高所棒歩きゲームの勝者・佐原は2000万円を利根川に要求。利根川は、「金は出すが時間と場所は指定していない。10年後20年後かもしれない。」とのたまう。
教訓1
人を信用するな。
特に相手の力が強い場合は簡単に約束は破られる。
第6巻第70話:「金は命より重いんだっ。」
あらすじ
約束を破った利根川に講義する佐原。しかし利根川は言い返す。「2千1千という金は命より重いんだっ」、と。
教訓1
1000万円は重い。時給1000円で3年以上だ。
まずは1000万円が目標だ。それには3年という命が必要だ。
1000万円できたら、それは命と引き換えに得たものだ。
絶対に失わずに、2000万円を目指せ。
第7巻第71話:「想像してみろ。レールの上を歩く男の人生を。」
あらすじ
1000万、2000万円について、利根川はこう説く。
「小中と塾に通い、有名中学、進学校に通い、一流大学に入り、就職活動をし一流企業に就職し、今度は出世競争。酒もギャンブルも女にも溺れず、〜中略〜、そんな生活をして、30半ば、40という歳になって持つ預金額が1千2千万という金額だ。」
教訓1
もし、レールの上を歩くチャンスがあるなら、レールの上を歩け。
マンガのように命を張る必要はない。
レールの上を歩くのは大変なことではない。むしろ、何も考えなくてよいから楽だ。
金額も、1千2千万は余裕だ。
もう一度言う。レールの上を歩け。楽だ。
レールを用意してくれた親に感謝しろ。
第7巻第73話:「世間はおまえらの母親ではない。おまえらはとっくにタイムオーバー。チャンスは去った」
あらすじ
落ちたら死ぬ高所棒歩きをするかどうか悩んでいる債務者に対し利根川は言う。おまえらクズは一生迷い、貴重なチャンスを失い続けると。
教訓1
チャンスは2度来ない。
大学に行くチャンス。いい会社に就職できるチャンス。好きな子と付き合うチャンス。お金を稼ぐチャンス。
スポーツはチャンスが2度来ないことを経験するよい機会だ。
実社会が一番チャンスがある。勉強しているうちは素人だ。実社会で仕事をするのが一番チャンスがある。大学に行った方が良いが、同時に勉強だけではなく、実社会で仕事をしろ。
第7巻第73話:「セーフティという名の悦楽。安全であることの愉悦。」
あらすじ
落ちたら死ぬ高所棒歩きをすることになった債務者達を利根川は安全な場所から見て楽しむ。
教訓1
まず自分の安全が一番だ。
次に大事なのが家族だ。
自分と家族。この2つの安全を確保せよ。
教訓2
勝者は安全側にいる。運がよければ生まれたときから安全側にいる。
一旦安全地帯に入ったら、絶対に失うな。
第7巻第80話:「金なんかいらない。生きたい。」
あらすじ
カイジの前を歩く中山が恐怖に耐えられず歩けなくなった。
教訓1
命より大切なものはない。
命を賭けても金がほしいというのはギャンブル。
命を賭けずに、金を得るチャンスを狙え。
第7巻第81話:「ギブアップ?真剣勝負にそんなもんあるか。」
あらすじ
中山が落下し、他の参加者が利根川に懇願。
「利根川さん。やめます。ギブアップ。」
それに対し利根川は、「ギブアップ?そんなもんあるか。プロレスじゃあるまいし。」
教訓1
お金がなくなる=人生のギブアップ、だ。
ギブアップしたら、破産か生活保護か。
日本では生きていけるだろうが、それは敗者の人生だ。
つまり、ギブアップしないように、お金をプラスにしておかなければいけない。
教訓2
カイジ達のように、命を賭ける必要はない。
無理に働いてうつ病になって自殺するよりは、破産か生活保護の方がましだ。
生きてさえいれば、たとえ敗者の人生だったとしても、勝者になるチャンスはある。
第7巻第81話:「30になろうと40になろうと奴らは言い続ける。人生の本番はまだ先だと。」
あらすじ
ギブアップを求めるカイジ達に対する利根川の考察。
教訓1
小学校高学年で自分が生きていることは理解しているはず。
早ければ中学受験、遅くても高校受験が最初の人生の本番だ。
次が大学受験。そして、就職、転職。
挽回するのは、後になるほど難しい。
今、目の前にあることを真剣にやれ。
第8巻第83話:「オレは敗れた。本当に無駄な一生だった。」
あらすじ
カイジの後ろを歩いていた石田。自分はこれ以上あるけないことを悟り1000万円のチケットを妻に渡すようカイジに託す。カイジは他人のために祈れた石田の人生を無意味じゃないと考えるが、、、。
教訓1
人生、最後死ぬ時に自分がどう思うか、だ。
石田のように無駄だと思えば無駄だ。
逆に、石田が無駄だと思わなければ無駄ではない。
カイジのように思う人だっている。
人の評価を気にして生きるな。
自分の人生を生きろ。
第8巻第94話:「わしは生涯人を助けぬ。そうハッキリきめておる。」
あらすじ
高所歩きゲームをクリアし、石田から託された1000万円のチケットの換金を求めるカイジ。しかし、利根川にゲームは途中で無効になったと伝えられる。そして、大ボス・兵藤が登場。そして、「わしは生涯人を助けぬ。そういうクズにならないようにも戒めている。」と言う。
教訓1
以前、かめ吉は世間の評価から見てもブラックな企業で仕事していたが、そこで1人の従業員が自殺した。
自殺の翌日、役員は「会社はこの自殺と関係ない。」と断言。役員はそう言うように社長に指示されていた。
役員と管理職数人が葬式に出たが、それで終わり。
数日後に役員達は談笑して自殺のことなんか忘れているようだった。
これが現実。人を死なせても強いものが生き残るのが現実だ。
第9巻第98話:「人を見抜く能力が勝敗を分けるっ」
あらすじ
2000万円を目指して新たにEカードゲームが始まる。相手は利根川。ルール説明を受け、その本質が「人を見抜く能力」であると言われる。
教訓1
すべては人だ。
仕事をするなら有能な人を選ぶ必要がある。
仕事以外でも、恋愛、結婚、子育ても同じ。
教訓2
そして、自分も人だ。
自分に能力があるとは限らない。
自分の能力を適切に見抜け。過大でもなく過少でもなくだ。
向き不向きもある。仕事でも何でも適材適所だ。自分が得意なことをやれ。不得意なことはやるな。他の人にやらせろ。
第9巻第102話:「ひくべきところはひくがつわものだ」
あらすじ
鼓膜までの30mmを賭けたEカードゲーム。2000万円獲得のため、3戦目までは10mmだったが、12戦中3戦目で10mmを失ったカイジ。次のmm数について利根川がこう言う。「ひくべきところはひくのがつわものだ。」
教訓1
人生もギャンブルも戦争も本質は同じだ。
有利なときは攻める。不利と見たら守る。
その加減ができないとあっさり敗れる。
第10巻第109話:「自力で辿り着いたアイディアは本人にとって特別。疑い続けることがギャンブルで最も必要なのに。」
あらすじ
Eカードゲーム6戦目。14mmの段階で10mmを賭けたカイジに対し、兵藤は利根川に必勝を命令。カイジはこれまで身につけた理論で利根川と戦うが、結果は利根川の勝利。(後でわかるが利根川は最初からカイジの耳に取り付けた機械から生体データを時計で受信するというイカサマをしている。)
教訓1
絶対に勝てるということはないのだ。
勝ちパターン、定石を見つけたと思っても、それに足をすくわれる場合もある。
相手がいる勝負であれば、相手の罠がどこにかけられているかわからない。
第10巻第100話:「告白しているんだ。口に出さねど体中で。」
あらすじ
Eカードゲームで針が24mmに達し30mmまで残り6mm。残り6戦で1mmずつ賭けても全廃すれば鼓膜に到達していまう。利根川はEカードは心理ゲームではなく、相手を観察するゲームだと説く。姿勢、口元、眉、肘、等々。要するに体中で。
教訓1
人は本音を言わない。本音を聞こうとしても無駄だ。
本音は体に出る。表情に。特に目だ。目は口ほどに物を言う。
相手を観察しろ。すべての人間関係において、だ。
就職の面接の時、面接官の目を見れば結果はだいたい分かる。分かるようになろう。
異性に告白する時、うまくいくかは告白する前にわかる。相手を観察していれば。よって告白は必要ない。
第10巻第113話:「見抜けるということを闘いの最中に言ってはいけないんだ。」
あらすじ
Eカードゲーム第9戦目。負ければ残り3戦で3mmという状態。しかし、カイジは気の迷いで勝利し。残り3戦で26mmとなり、全敗じても29mmと、鼓膜に届かなくなった。利根川のこの敗北に対し、兵藤は激怒し、杖で顔を叩きつける。少し冷静になったカイジは利根川のミスを分析する。闘いの最中に相手に言う必要がないことを言ってはいけないと。
教訓1
勝敗を決めるのは情報だ。正しい情報を得るかどうかだ。
戦争おいてもビジネスにおいても受験でも同じだ。
逆に言えば、敵に情報を与えないこと、敵に誤情報を与えることは、有利だ。
武器による戦闘が始まる前に情報戦は始まっている。ビジネスでは客に誤情報を与えることで会社は利益を得る。受験も情報戦だ。
相手に有利な情報を与えてはいけない。
情報の非対称性を自分に有利なように作るのだ。
第10巻第116話:「目か耳。どっちだと言われればそりゃあ耳。」
あらすじ
カイジは、利根川がカイジを観察しているのではなく、時計から情報を得ているのではと疑う。そして、ゲーム前に、掛けるのは目か耳と言われて、耳を選んだこと思い出す。
教訓1
有名な心理テクニック。
「商品Aを買ってください」よりも「商品AとB、どちらが良いですか?」の方が買ってもらえやすい。
後者は買うことが前提になっている。
ライトプラン、ベーシックプラン、プレミアプランとかも同じ。
教訓2
ゲームの前から戦いは始まっている。
ビジネスも人生も同じだ。
第10巻第117話:「勝つために生きなくてどうするっ」
あらすじ
カイジは耳に取り付けられた機械から送られた情報を利根川が時計で見ていると確信する。そして、Eカードゲーム最終第12戦目、最大mm数の45mmまでの18mmを掛けることを提案。利根川は相手にしなかったが兵藤が承諾。カイジは勝つために耳ごと機械を取り外して勝負に挑む。
教訓1
世の中は弱肉強食。勝たなきゃ食われる。
資本主義は戦争と同じ。
かめ吉の父は自営業をしていたが倒産して自己破産した。人生の敗北者だ。本人はそう思っていないが世間的には敗北した。金も人間関係も失った。
父のようにはなりたくない。
教訓2
自分にはまだチャンスがある。
自分より恵まれていない人の方が多い。
1978年の日本に生まれたということだけでラッキーだ。
父は戦中生まれ。父(かめ吉の祖父)を戦争で亡くし苦労した。
ばあちゃんは夫を失い、最後は息子(かめ吉の父)のために借金をして亡くなった。
かめ吉には借金はない。少ないが貯金がある。投資もしている。アフィリエイト収入もある。
ないものに不満を持つのではなく、あるものに感謝し、最大限活用しろ。
コップに水が半分しかないと思うのではなく、半分もあると思え。
父やばあちゃんなど、家族には感謝し、恩返しをしろ。
勝って、自分と家族だけは死守しろ。
教訓3
体の器官を賭けるなんてとんでもない。
健康であることは最重要だ。
金を得るためには健康である必要がある。だから健康は金よりも重要だ。
健康を犠牲にして仕事をしてはいけない。
自分の肉体的限界、精神的限界を知れ。
敵を知り己を知れば百戦殆うからず、だ。
第11巻第124話:「大詰めで弱い人間は信用できぬっ」
あらすじ
耳を切って臨んだ12戦目にカイジは勝利。18mmを賭けていたので900万円を獲得。それまでに得ていた金を合計すると1000万円を超えた。敗北した利根川に対し兵藤は、管理はできても勝負はできない、平常時の仕事はできるが緊急時の仕事はできない、ピンチはしのげずチャンスは逃す、と非難する。
教訓1
大詰めでその人の本領がわかる。
しかし、大詰めに強くなる簡単などない。
普段の積み重ねが大詰めに出るのだ。
野球で言えば、どれだけ素振りをしてきたか、どれだけ考えて素振りをしてきたか、だ。
一秒一秒を大切に生きろ。それが大詰めで結果に出る。
第11巻第126話:「命はもっと粗末に扱うべきなのだっ」
あらすじ
18mmの勝負に勝利し1000万円に達したカイジはもう一戦18mmの勝負を提案し2000万円を狙う。それに対し兵藤は多くの人は命を大事にしすぎ、生命は大事にしすぎると澱み、腐る、と説く。
教訓1
過保護はよくない。
人間は、実社会から一番学べるのだ。
子供は遊びで人間関係やコミュニケーションやお金のことも学ぶ。
親が店を経営しているのであればそれを手伝うのもよいだろう。
小遣いなんて必要ない。金は自分で稼がないと稼ぐ大変さがわからない。
エリート教育もよくない。たっぷり養分を与えられるのが当たり前の環境で育つと弱くなる。
第12巻第134話:「驕るさっ。優秀だから。」
あらすじ
2回目の18mm戦。カイジは利根川を罠にはめ勝利。カイジは勝利の理由を、利根川が優秀で、自分が優秀であると思っている利根川が自分より劣るカイジに負けるはずがないと思っているからだ、と話す。
教訓1
どんな相手でも油断するな。弱く見える相手でも油断するな。
かめ吉は高校野球をやっていたが、3年生の時の夏の大会の1回戦で格上の相手とあたった。
相手はうちの学校を格下に見たのか大振りしてきた。
2回まで6-0で負けていたが、3回以降、うちの投手の調子がよくなり7-6くらいで逆転勝利。
うちを舐めていなければ相手が勝っていたと思う。
第12巻第143話:「引き際を見極めることも大事」
あらすじ
18mm戦に2連勝したカイジ。利根川は兵藤に加熱した鉄板の上で土下座させられたが、カイジは本当の敵は兵藤だと思い、兵藤に復習することを考える。兵藤に新たにくじ引きギャンブルを提案するが、、、。
教訓1
人生は勝ったり負けたりだ。
腎癌万事塞翁が馬、驕る平家は久しからず、だ。
勝ちがずっと続くことはない。
ある程度勝ったら利益を確定させろ。
ある程度負けた場合は損切りをしろ。
第12巻第143話:「約束など破ればよい。反故、反故。」
あらすじ
カイジが自分が得た金は預り金で返さなければいけないと言うと、兵藤はそんな口約束など破ればよいと言う。
教訓1
人の言うことを真に受けるな。
約束したのに守られないことなど多々ある。
第13巻第145話:「勝つことは偶然じゃない」
あらすじ
兵藤とのくじ引きギャンブルを前に、カイジら債務者たちは、勝つ者は勝つべくして勝ち、自分たちが勝つための行動をしてこなかったと考える。
教訓1
利益を得ている企業が勝っているのは偶然ではない。
利益を得るようなビジネスモデルを作っているからだ。
宝くじ、競馬、パチンコのような偶然のギャンブルで金を稼ぐことはできない。
これらのギャンブルは、企業側が勝つように、つまり客が負けるようにできている。
第13巻第156話:「そんな肚だから、たかだか億の金も掴めんのだ」
あらすじ
兵藤とのくじ引きギャンブルに負け、指を4本失うことになったカイジ。まわりの債務者らが兵藤に誤り、カイジも誤りそうになるが、、、。
教訓1
肚を決めろ。これで食っていくという肚を。
ただし、それは博打ではない。
自分が勝つ仕組みで勝つのだ。
そうすれば、億が掴める。